みなさんこんにちは!!ファミリーガーデン大野城店です!
気が付けば今年も半分が終わり、ムシムシする季節になってきましたね…
そしてもうすぐ七夕ということで、ファミリーガーデン大野城店では七夕スペースを設置しました!皆さんのお願い事を短冊に込めてお祈りしましょう!
さて、今回は薬の名前についてお話したいと思います。
ファミリーガーデン大野城店では常時1300品目程度のお薬を在庫しており、そのすべてを把握するのは不可能に近いです。ましては、すべての薬の名前を覚えるのも不可能に近いため、滅多に出ないお薬の処方箋が来ると「なにこれ、、こんなのあった?」と言いながら調べてみると「あった。。。」というのも珍しくありません。ただ、印象的な名前の薬については、すっと頭に入ってきやすいものです。
薬の名前の由来には大きく4種類①化学物質名(一般名)に由来したもの②薬の分類に由来したもの③薬の効果を表現したもの④その他に分けることができるといわれています。
① 化学物質としての名前(一般名)に由来するもの
薬には販売する時の『商品名』と、化学物質としての[一般名]があります。
この一般名をもじって命名された代表格がCMでもおなじみの痛み止め『ロキソニン®』[ロキソプロフェンナトリウム]です。その他にもロキソニンとおなじ痛み止めの『セレコックス®』[セレコキシブ]や胃薬の『オメプラール®・オメプラゾン®』[オメプラゾール]がこれに該当します。どちらも名前が似ているのでわかりやすいですね!
② 薬の分類に由来するもの
たとえば胃薬は「胃粘膜保護薬」「H2ブロッカー」「プロトンポンプ阻害薬」などに分類されますが、武田薬品工業が販売している『タケプロン®』は「タケダ+プロトンポンプ阻害薬」に由来しています。また同様に武田薬品工業の胃薬『タケキャブ®』は「タケダ+P-Cab(ピーキャブ)」に由来しています。
③ 薬の効果を表現したもの
「アレルギー症状をブロックする」に由来した花粉症やかゆみ等の抗アレルギー剤『アレロック®』等がこれにあたります。また、最近ではあまり見なくなった(?)『バファリン®』のCMでおなじみの「バファリン®の半分は、やさしさでできている」というフレーズ。この「やさしさ」は、バファリンに配合されている[ダイアルミネート]という胃薬のことであり、バファリンは解熱鎮痛成分の「アセチルサリチル酸(別名アスピリン)」による胃腸障害を「緩和する(英語でバッファー)」から命名されています。
④ その他
各製薬企業が莫大なコストをかけて開発した薬には、その開発者たちの思いが込められています。
例えば抗生剤の『クラビット®』は「Crave it(待ち望まれた薬)」から、抗アレルギー薬の『ザイザル®』は最終・究極のアレルギー薬という意味を込めてアルファベット順の最後「Xyz」と「Allergy(アレルギー)」を組み合わせてXyzal:ザイザルと名づけられています。
この他、特に由来について明記されていない薬もたくさんありますが、ユニークな由来をもつお薬についていくつかご紹介します。
『カロナール®』
コロナ流行時に品薄となり当薬局でも確保に右往左往した解熱鎮痛剤『カロナール®』は「熱や痛みがとれて軽く、楽になる」に由来しています。
『シナール配合錠®』
お肌のトラブルで皮膚科などからの処方を見かけるビタミンCのお薬です。
美白効果が期待できることから「肌が白くなる→しろくなーる→シナール」に由来するとか。(シナール+トランサミン[トラネキサム]+ユベラ[トコフェロール]をセットで飲まれている方は美容番長かも!?)
このふたつはほぼダジャレですね。ただ、これを知るとどういう症状に効く薬なのか、わかりやすくなりますね!
『アモバン®』
不眠症の方に処方される睡眠導入剤です。
公式ではないようですが「飲むと眠くなる→もう寝る時間だ→あーもう晩だ→アモバン」が有力な説とされているようです。なんだか強引な気がしますが、なんか納得しちゃいますね。
ちなみにこのお薬、苦みが強く、吸収された後も血流にのり、唾液から分泌されることで翌日も口の中が苦く感じるほど。。。このお薬粉砕を粉砕した時にはマスク越しでも舞い上がったお薬の苦みを感じることもあります(´;ω;‘)
『ヨーデルS糖衣錠®』
下剤です。あーって思いましたよね?
でも公式の由来は「スイスのヨーデルの爽やかな感じをイメージさせるため。また、S は superior(優れた、上質の)を意味する」だそうです。。。
薬の効果とは裏腹になんだかスッキリしない由来ですね。みなさんが思い浮かべたであろう由来の方がよっぽどスッキリしそうな気がします。
いかがでしたでしょうか?
基本的に『商品名』表示になっているお薬は「先発医薬品」で、価格を抑えた「ジェネリック医薬品」は[一般名]表示になっているため、ジェネリックを服用されている方は、あまり面白い由来を持ったお薬には出会わないかもしれませんが、気になる方はご自身が飲まれているお薬の名前の由来を調べてみてくださいね!